オカメサブレのおはなし

材料へのこだわり

 オカメサブレは北海道の小麦粉・よつ葉バター・埼玉県入間市桂ファームさんから直送していただく卵の黄身・きび砂糖・ローストしたクルミのペーストでできた無添加のサブレです。赤いホッペは粉砂糖とラズベリーでできています。30分以上かけて丁寧に手作業で焼いています。



自分で作ったものを自分で売って生きていくこだわり

1 趣味で焼いていた時代

 オカメサブレのオカメとはオカメインコのオカメです。代表が長年オカメインコと暮らしていたことからこのサブレは生まれました。店名の「キビ」とはそのオカメインコの名前です。だからという訳ではありませんがお砂糖も「きび砂糖」を使用しています。「これは何?」とよく聞かれる赤い丸いものはとても大切なオカメインコのホッペです。甘さ控えめながらもくるみとバターでコクのあるサブレにホッペのラズベリーが甘酸っぱいアクセントになっています。10年以上ひたむきに焼き続け独自に改良を重ねてきたオカメサブレはこのあと「オカメサブレをみんなが知ってるお菓子にするまで」の旅が始まります。

2 オンラインストア時代



 
オンラインストアでオカメサブレの販売を初めました。このときコロナ禍で緊急事態宣言がありました。オカメサブレは通販で日本中に飛んでいき、閉塞感をちょっと笑顔で和らげたかもしれません。

3 行商時代 

 仕事をやめてオカメサブレ屋になりましたがよく考えたらオンラインストアの売上だけでは生活できないので自転車にオカメサブレをつんで行商の日々を送りました。お給料がなくなることに気づくのが遅かったです。毎日いろいろなことがありましたがたんたんと稼いでいました。のちに文芸雑誌代わりに読む人0創刊準備号に「行商日記」という文章も書いたので良かったら本の好きな方は読んでみてください。

4 店舗時代

 オンラインと行商で生計が立つようになり、家賃がかかることがこわいしいつも同じところにいるのが向いていないのでお店を持つ気がなかったのですが、ほんとにたまたま見つけた板橋区常盤台の物件を見たらここを窓にしてここからお菓子を並べて売って、というイメージがポンポン湧いて、その日に申し込みました。契約からオープンまで2ヶ月もかかってないです。
 オカメサブレしか作ったことがなかったので猛勉強の日々でしたが、かわいいものは好きですし、もともと食い意地がはっていたのかおいしいものを作ることが得意だったようでした。最初から見ていた夢じゃないけど覚悟を決めることでお菓子屋になったなと思います。いまは店舗の3年目を頑張っています。
 ご来店お待ちしています。