22 なんかいだって好きになる レモンの話

22 なんかいだって好きになる レモンの話

 8月に入りました。最初の土日は真夏日でしたが昨年同日と比べて大幅にご来店が多く、ここ数ヶ月のいろいろな施策が実を結んできているのかな、と思いました。お菓子屋さんを取り巻く状況は相変わらず厳しいのですが、まだ希望はつないで行けそうです。

 さて8月は、レモンをふたたびおすすめしています。キビズでもっともたくさん使うフルーツです。広島の株式会社セーフティフルーツさんから有機栽培のしまなみレモンを送っていただいてます。愛情を感じるピカピカのレモンが届くので私はとても嬉しくなります。おいしいものを作るのに、この気持ちは大事です。夏に食べたくなるイメージのレモンですが国産の旬は冬です。なので冬のあいだにたくさん仕入れておいて保存がきくように真空冷凍や仕込みをしておきます。このやり方はどのフルーツにも応用してます。いつでもなんでも手に入ると思ったら大間違いだぞ、と自分に言い聞かせています。広島レモンのパウンドケーキに入れるレモンピールを仕込むとき、今回お砂糖の割合を増やしてコンフィを作る時のように何回かに分けて加糖してみました。そして透き通ってきたレモンピールをさらに100度のオープンで60分ほどセミドライにしてみました。この頃の熱さをかんがみても水分量は減らし、しっかり加糖しておくべきかと思います。ぎゅっとレモンの味と香りが閉じ込められてさらにおいしくなっていました。やった!それをレモン果汁とともに1本につき50g入れて焼きます。焼き上がりにもレモンを絞って作ったシロップを打ちます。そんなキビズの広島レモンのパウンドケーキ、今年の夏もおすすめです。レモンはいちばん好きなフルーツです。黄色くて元気になります。なんともいちばんだらけですが、なんどもそう思います。

最近は「おいしい」ということにすごく意味があると確信してるのですが、なんかうまく言えないのでまた今度にします。ご来店お待ちしてますね。

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